経験

昨日のスポーツ、「経験」という言葉が印象深く私の中に残りました。


まず大相撲名古屋場所。琴奨菊に淡くではありましたが期待していました。しかし、豪栄道に完敗

豪栄道も大関がかかっている一番。琴奨菊も勝てば悪くとも優勝決定戦。私はテレビ観戦できずラジオで。二人にとって人生がかかった一番だ・・・と思っていたら、テレビでも同じことを言っていたようです。

その時点で、琴奨菊は不利であろうと予想しました。対戦成績での分が悪い上、この人はここ一番に強い・・・いわゆる勝負強い印象はありません。インタビューを聞いていても人がいい感じ。

対する豪栄道。今日の報道でも、「ガキ大将がそのまま大きくなった・・」とありましたが、ふてぶてしさがあります。琴奨菊よりよりも勝負根性がありそう。

どう考えても豪栄道有利・・・と思ったら、その通り。琴奨菊は前日の高安戦とは違い、立ち合い一気の寄りも見られませんでした。高安と豪栄道の地力の違い・・・と言ってしまえば終わりですが・・。立ち合いの当たりを豪栄道に止められてしまっていました。その段階で勝負あった!ですね。


この一番、琴奨菊にもっと「経験」あるいは「場数を踏んでいたら」…と思いました。そうであれば精神面、心構えが全然違ったはず 前日のインタビューで、「早く相撲が取りたい」と緊張感ありありのことを言っていましたので・・。

それと、決定戦に持ち込んでも相手が白鵬。勝てる自信はなかったのでは? その意味では大関がかかった豪栄道の方が、勝利への執念が上回ったということでないか・・と思いました。

今朝の新聞に、鶴竜、琴奨菊は白鵬が相手になるとしおらしくなる・・・と書かれていましたが同感。今場所の琴奨菊はいい相撲が目立ったのに、白鵬戦は別人でした。

そんなことからも、前述のようなことを邪推してしまいます うがちすぎかな??


さて、他にも・・・。

いつもは視ない高校野球ですが、石川県大会決勝はすごいゲームだったようです。星稜高校が0-8の9回裏に逆転。

相手は小松大谷で29年ぶりの優勝を目指していた高校。これも伝統、経験の差かもしれません。というか、8-0で勝っていたのだから差はないです。むしろ野球のゲームとしてはほぼ勝っています。

星稜は中日に入った小松投手の時(たしか昭和53年)にベスト4。箕島との壮絶な延長18回のゲームも経験しているし松井も輩出しています。そんな伝統の力、プライドがああいうゲームをさせる力になるのでしょう。


新潟県決勝も、お隣、上越市の関根学園が惜しくも決勝の9回裏に逆転サヨナラホームランを打たれて敗戦。ニュースでしか視ていませんが、最後のボールは甘く入ってしまいましたね。1点リード9回裏、ワンアウト1、2塁という場面。この場面で緊張するな・・・と言ってもムリでしょう。あわよくばゲッツーを狙ったのでしょうが・・・。抑えれば優勝ですから・・・仕方ないか

こういう経験を積んで関根学園も強くなっていくのでしょう。


つくづく思うのは、野球というスポーツは日本人が好むわけです。

9回裏に大差が開いていても、逆転の可能性はゼロではないです。特に高校野球は技術的にはもちろん、精神的にも成熟していないのでそうなるのは当然でしょう。そういうドラマ性を好んでいる人は多いはず。加えて、基本的にピッチャーVSバッターという個人の対決。当分、野球人気は廃れないでしょうね


まぁ、ラグビーフリークとしては羨ましいかぎりで・・・

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